コレクションの価値

集めているうちに、誰もが同じ問いにたどり着きます。これは結局いくらのものなのか、 そしてこの先どうなるのか。売り込みにならない部分も含めて、正直にお答えします。

作家ベアは投資ではありません

まず、あまり語られないことから。値上がりを目当てに作家ベアを買うのはおすすめしません。 相場を示す市場はなく、売るとなれば買い手を一人ずつ探すことになり、数か月かかります。

ただし、量産品のような値崩れも起きません。工場のベアが安くなるのは、同じものが あと千体あるからです。一点物には、値を押し下げるものがそもそも存在しません。

二次市場で値を決めるもの

  • 作り手の名前。最大の係数です。追いかけられている作家の作品は、 同じ手間でも高くなります。
  • 一点物であること。三百体の限定番号入りより、 そもそも版のない作品のほうが値を保ちます。
  • 状態。日に焼けた毛と擦れた刺繍は、思っている以上に響きます。 きちんと保管することが、そのまま価値を保つことです。
  • 揃っていること。元の衣装、連れの人形、タグが揃ったベアは、 同じベアでもそれらがない場合よりはっきり高くなります。何も捨てないでください。
  • 来歴。誰が持っていたか、展示されたか、掲載されたか。 現代の作家ベアではまだ小さな要素ですが、これから重みを増します。

なぜ初期作が何年も探されるのか

作り手は控えめな値段から始めます。最初の持ち主が必要だからです。数年後、 その人が知られるようになると同程度の作品は何倍にもなり、 初期作は数が少なくすでに人の手に渡っています。探されるのはその子たちです。

だから「早いうちに求めなさい」と言い交わされます。得をするためではなく、 そもそも手に入れるためです。

コレクションが動く場所

  • ほかのコレクターへ直接。いちばん良い値がつき、いちばん時間がかかります。 自分を知っている人がいる場でしか成立しません。
  • 作家ベア専門のマーケットプレイス。なぜその値段なのかを 説明せずに済む相手がいます。
  • 展示会。手に取ってもらえます。高価な作品には、 いまでもこれがいちばん説得力のある場です。
  • 一般のマーケットプレイス。早いぶん値は下がります。 量産のハンドメイドと並び、違いが伝わらないためです。
  • オークション。古く希少なベアには向きますが、 現代の作家作品ではまれです。

受け継ぐ場合

実際にいちばん多いのは売却ではなく相続です。ここで効くのは単純なもの——目録です。 誰の作か、いつのものか、何が付属していたか、いくらだったか。 これがないと、受け取った人には「古いぬいぐるみ」にしか見えません。

表一枚か、写真とタグをまとめたファイルで十分です。いま一時間かけておくことが、 金額も、集めてきた意味も守ります。

当工房では買い取りを行っていません

誤解のないように書いておきます。当方は自作・他作を問わずベアの買い取りはしていません。 このページがあるのは、この問いがよく尋ねられるのに、 はっきりした答えがネット上にほとんどないからです。

アントニーナの作品をお持ちで手放すことにした場合は、ご一報ください。 どこで見せるのがよいかをお伝えし、同じ子を探している方があればお名前をお渡しします。

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