作家について
アントニーナ・ヴァフルシナは、作家でありベア作家です。ロシア・ サマーラの工房で制作し、作品は各国のコレクターのもとへ届いています。
ふたつの表現
制作には結びついたふたつの流れがあります。布のコレクションベアと、水彩イラスト です。紙の上で生まれた登場人物が布へ移り、仕上がったベアが今度は水彩の情景の主役と なって、パーカーやスウェット、ポストカード、ステッカーなどのグッズになります。
そのため作品は一目で分かります。ひとつの世界観、ひとつの色調、ひとつの語り口—— 少し素朴で、少し演劇的で、いつも温かい。
制作のしかたについて
型紙、裁断、縫製、顔づくり、衣装、刺繍——すべての工程を一人で担っています。 本体はしっかりと丈夫に縫われていて、抱きしめても、旅に出ても、引っ越しがあっても 平気です。お顔と衣装のすべての刺繍は、例外なく針で、 一針ずつ仕上げています。
工場も、量産も、助手もいません。そのため年間に生まれる数はごくわずかで、 多くはコレクションに並んで間もなくお迎え先が決まります。
ワークショップ
もうひとつの活動が指導です。型紙から最後の一針まで、制作の全工程を段階を追って 見せる動画講座を開いています。買うのではなく、自分の手で作りたい方のために。
物語はどこから来るのか
登場人物は、絵本や古い絵はがき、演劇、そして何気ない日常の情景から生まれます。 だからこそ独特の空気があります。ベアはポーズを取っているのではなく、何かをしている 最中なのです。おもちゃを抱えていたり、旅立とうとしていたり、背中に何かを隠していたり。 だから、ただの置物よりずっと長く見ていられます。
水彩にも同じ原則が流れています。ベアの肖像ではなく、それぞれの登場人物に役のある 小さな物語です。その情景の一部はやがて衣類やポストカードへ移り、ひとつの世界として つながっていきます。同じ登場人物が、布の上にも、紙の上にも、パーカーの上にも生きています。
作品の行き先
ベアは大人のコレクターのもとへ届きます。棚の上、飾り棚のなか、あるいは子ども部屋の 装飾として——遊具としてではなく。贈り物として選ばれることもあれば、ご自身のために 選ばれることもあり、二体目を求めて戻ってこられる方も少なくありません。 コレクションは、始めようと決める前に始まっているものです。
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